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■原子力発電の経済性(E102) 更新日:2005/05/06
 「日本経済新聞1996年1月26日付」によると、「かつて割安といわれた原子力発電コストは、1ドル=124円の為替水準で1kw時約9円。LNG(液化天然ガス)と同水準で、石油・石炭とも1円の差しかない。」と指摘しており、また「原子力発電関連資料:資源エネルギー庁平成11年3月版」においても同様の数字を確認できます。また、この数字には送電コストが含まれておらず、遠隔地に建設される原発については、そういった送電線の建設費も含めて考えるべきでしょう。

 効率の面で見ていけば、「原発はいつもフル稼働。それに比べて火力や水力は休んでいる。」天笠啓祐氏(科学ジャーナリスト)と指摘しているように、原発の稼働率は他の発電施設に比べ極めて高い数値を示しています。(具体的には、原子力80%、火力50%、水力20%程度であるが、原子力は定期点検が必要なため、80%ではほぼフル稼働となる)

区 分 建設単価(kw当たり) 耐用年発電単価(kw当たり)
一般水力 60万円程度 13円程度
石油火力 19万円程度 10円程度
LNG火力 20万円程度 9円程度
石炭火力 30万円程度 10円程度
原子力 31万円程度 9円程度

 さらに原子力発電所は非常に不安定なため、定期的な点検が不可欠なうえ、わずかなトラブルでも運転を止めなくてはなりません。ここに1つの落とし穴があると思います。というのは、原発は一度停止すると再起動に時間がかかるため、この“わずかなトラブル”をどの程度までとして停止するのかを見極めなければいけません。この見極めが遅ければ、大事故、大惨事に至ってしまうでしょうし、逆に早ければ、次の稼働まで時間がかかるため採算が追いつかないという状態に陥ります。ここからは推測ですが、おそらく経済性重視の日本の現状では東海村、もんじゅのような過ちを今後も繰り返すでしょう。
 
 また原発停止時には、その代替発電が必要になります。原発をつくればつくるほど、その代替発電(現在では火力)をつくらなければいけないという指摘もあり、原子力に依存すればするほど、経済的な損失が増加するといいます。(脱原発のエネルギー計画より)
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