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■バイオマスエネルギー(E203) 更新日:2005/05/06
1.「バイオマス(biomass)とは
「バイオマス(biomass)」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」のことを指します。この「バイオマス」は、古くから私達の生活と密接に関わってきましたが、最近では私たちのライフサイクルの中で「生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源」として期待されるようになりました。

2.バイオマス資源
 具体的に「バイオマス資源」を挙げてみると次のようなものがあります。
・薪炭材:薪や木炭など
・林業系廃棄物:間伐材、林地残材、枝条など
・農業廃棄物:わら、もみがら、ふすま、バガス(サトウキビの絞りかす)、ぬかなど
・エネルギー作物:菜種、サトウキビ、大豆、ココナツオイル、パームオイルなど
・畜産廃棄物:家畜の糞尿から発生させるメタンガスなど
・生物資源由来の廃棄物:木くず、建築廃材、パルプ黒液、生ごみ、下水汚泥、生物資源由来の可燃ゴミなど

3.我が国のバイオマス利活用の現状
 我が国は、温暖・多雨な気候条件により、かなりのバイオマスの賦存量が見込まれていますが、実際には次のような課題があり十分な活用がなされていない状況となっています。
・バイオマスの認知度が低い。
・全国に広く薄く存在している。
・水分含有量が多く、かさばり扱いづらいため収集が困難である。
・効率の高い変換技術の開発が不十分である。
・事業の採算性が悪い。
 
 現時点では廃棄物系バイオマスの一部については利活用が進められていますが、農作物非食用部や林地残材のようなバイオマスの有効利用は十分とは言えず、さらに、エネルギー等を得ることを目的とした資源作物の栽培等はほとんど見られません。
 我が国における個別のバイオマスの利活用状況について整理すると、次のようになります。
【家畜排せつ物】
年間発生量約9,100万トンのうち、約80%が利用されているが、その大半はたい肥などの肥料としての利用である。しかしながら、南九州地域などの畜産濃密地帯では、輸送性の悪さや窒素などの成分量等を考慮すると、家畜排せつ物の肥料としての農地への還元は限界にきている。
【食品廃棄物】
約1,900万トン発生していると推計されるが、このうち、肥料や飼料として利用されているものは10%に満たず、残りの約90%は焼却・埋め立て処理されているものと推計される。 また、紙の消費量は約3,100万トンで、そのうち半分以上がリサイクルされているが、
残りの約1,400万トンが古紙として回収されず、その大半が焼却されている。 さらに、製紙工場においてパルプ生産段階で生じる廃液である黒液が年間約1,400万トン(乾燥重量)発生し、エネルギー(主に直接燃焼)として利用されている。
【下水汚泥】
年間発生量7,600万トン(濃縮汚泥ベース)のうち、約40%が埋め立てされており、残り約60%が建設資材や堆肥として利用されている。また、農業集落排水汚泥の一部が堆肥として利用されているほかは、し尿汚泥については年間発生量約3,200万トンのうち、大半が焼却・埋め立てされている。
【木質系廃材・未利用材】
製材工場等残材(年間発生量約610万トン)はほぼエネルギーや肥料として再生利用されているが、間伐材・被害木を含む林地残材(年間発生量約390万トン)のほとんど及び今後発生量の増加が見込まれる建設発生木材(現時点での年間発生量約480万トン)の約60%が未利用である。建設発生木材は製紙原料、ボード原料、家畜敷料等やエネルギー(主に直接燃焼)に利用されている。
【稲わら、もみ殻等の農作物非食用部】
年間発生量約1,300万トンのうち、約30%が堆肥、飼料、畜舎敷料等として利用されているが、発生する稲わらのうち約70%が農地にすき込まれるにすぎないなど、大半が低利用にとどまっている。

[参考URL]
農林水産省ホームページトピックス「バイオマスニッポン」
「バイオマス・ニッポン総合戦略H14.12.27閣議決定」(PDFファイル)
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